
17世紀~19世紀まで佐渡金山で栄えた佐渡市の相川町。
東京や京都、大阪から色々な商人や職人が移り住み集まって店を出していました。
1つ1つの通りには職業毎の名前が付けられ、その1つが「京町通り」。
その京町通りにある粋な映画館&ブックカフェが「Cafeガシマシネマ」です。
昭和レトロの雰囲気とヘルシーなランチを味わえるシネマ&カフェ

京町通りを上に向かって登っていくと、左手に「其蜩庵(きっちょうあん)」という裂き織を扱う手づくり工房があり、その先にあります。
入口の扉がキレイな翡翠色(ひすいいろ)で塗られていて古民家が立ち並ぶ中でもひと際目を引きます。

こちらの建物は昭和10年代の木造平屋で、かつては佐渡金山鉱山長の住宅だったそうです。
門を入ると石臼の様な石や池、桜や紅葉などの木々が出迎えてくれます。

玄関前にはランチメニューがあり、食べたいものや飲みたいものがたくさん♪
ランチ650円、ドリンク300円~とコスパもいいですし、お財布にも優しい。

玄関の戸を開けると右側に靴棚があり、

その上にはトイレの案内が。旧相川拘置所前の公共トイレも使用可なんですって。

奥には古い映写機が見えます。映画館に足を踏み入れた実感が湧きワクワクしますね。

映写機の前にはこんなに大きな招き猫も。最近は招き猫のある家も珍しくなりましたよね。

左手の戸を開けると映画が上映されるシアターがあり、レトロな椅子がずらり。

後ろには格子がついた丸窓があり、

スクリーンの下には古ダンスが置かれています。

右手には押入れを改装した棚があり、洋服をかけるハンガーやひざ掛けが用意されています。

ちなみにひざ掛けが入っているのは昔使われていた桶。古いものを粋に再利用しているのが素晴らしい。お部屋にもよく馴染んでいます。
映画を見る部屋から廊下に出て向かいの部屋に入ると、ブックカフェがあり様々な本がズラリ。

月替わりで上映される映画の内容に合わせてブックスペースの本棚の内容を変えているそうです。

映画と本のテーマを合わせることでストーリーにのめりこみやすくなりますし、こういった配慮も嬉しいですね。

カフェにあるこのテーブル、何を再利用しているものが分かりますか?

実はこれは昔のミシンを活用したもの。テーブルの上には漢字が描かれていて粋な感じがします。

ビンテージ風のラジオ機も置かれていて、あちこちに古きよきものが散りばめられていて、部屋を眺めているだけでも楽しい♪

奥にはドリンクを飲めるカウンターもあり、

佐渡産の手作りお菓子も販売されています。

わたしは鶏香味野菜カレー(650円)とヴィンテージアッサムティー(350円)を注文。

一緒に行った姉は今月のコーヒーである高円寺珈琲(350円)をオーダーしました。

カレーは野菜の甘みやまろやかさ、スパイスの辛さのバランスが良く取れていて食べやすかったです。
口に入れたとたん、ココナッツの香りが口に広がるのもいい。

ゆったりと淹れる紅茶も贅沢。ひと口ひと口をじっくりと味わわせて頂きました。
映画を見る方は新鮮なコーヒーやドリンクを片手にどっぷり映画の世界に浸ることができます。

また、映画を見なくてもブックカフェで好きな本を読みふけることもできます。
もちろん、手作りのヘルシーなカレーランチやスイーツを味わいに来るだけでもOK。

映像と文学、食が合わさった不思議な空間で最高のエンターテイメントを楽しむことができる「Cafeガシマシネマ」。
土曜日や日曜日はもちろん、定休日の月・火以外は基本やっていますし、ふらりと訪れてみてはいかがでしょうか?
大人1000円、高校生以下500円(1回鑑賞につき1ドリンク付き)
※定員20名 +200円で指定席予約も可能
未就学児無料
団体・貸し切りは要相談
「Cafeガシマシネマ」ってどこにあるの?

「Cafeガシマシネマ」は17世紀に金山で栄えた佐渡の相川町にある京町通りにあります。
こちらのカフェには駐車場がありませんので、近くの相川病院の公共駐車場に車を停めて徒歩で京町に入っていきます。
坂を上って郵便局が見えたらもうすぐ。レトロな緑色の扉が目印ですよ。
今週は昭和レトロな雰囲気の中で映画を見ながら美味しいランチと飲み物を味わいませんか?
TEL:0259-67-7644
定休日:月・火
営業時間:(9:30開店)10:00~16:00